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大阪PHP読書友の会がオープン例会(5/8) 講演会 元高校野球連盟審判規則委員長    木嶋一黄氏

『審判、マスク越に見た甲子園』ストライク、ボール、アウト、セーフそして球児の青春

      講師 日本高等学校野球連盟元審判規則委員長  木嶋一黄氏

 木嶋さんは、25歳で関大野球部の先輩の勧めで審判となり、2年後には高校時代の夢であった甲子園にも出場。その後2000年夏に一線を退くまで、27年間350試合を裁かれました。

この間、1994年夏の決勝、佐賀商業高校対樟南高校の球審など数々の名勝負に立ち会っておられます。今回のお話の中で印象的であったことは、

1) 毎年、高校野球では約4000校が出場して、初戦で約2000校が去っていきます。

球児たちの野球活動は、高校時代2年4カ月と言われ、そのすべてをかけて試合に臨んできます。そこに球児たち一人一人の”それぞれの甲子園”があるはずなのです。

甲子園は目標だが、決して目的ではない。皆、青春を賭けて全力を傾注します。

そのなかで、審判として、彼らに何をしてやるかをいつも思うという。

だから、失敗は許されないのであり、あくまでフェアに徹しないといけないと肝に命じる。

都道府県大会の第1戦の審判を務めることは、私にとって“最高の推薦書”と思っている。

2) 高校野球の審判に求められるのは、”グランドで先生役”を務めること。

言い換えれば、”大人”としての責任感が求められる。だから、試合中には、選手に注意する際にも、つねに選手を気遣った。

3) 先輩からは、「審判が正しいと思っても選手が納得しなければ正しい判定とは言えない」と教えられた。微妙な判定をしたら、その迷いを引きずらないよう心掛けた。

試合のビデオは、記録として残ります。審判として見ることはありますが、選手たちもこれを観ます。
しかも、球児たちは、これを一生観ることを思うと、本当に失敗はゆるされないと心に銘じなければならない。

どの話にも、聴いて感じるものがいっぱいで、あっという間に講話が終了。

参加者からは、講演後、つぎからつぎと感想発表と質問が相次ぎ、木嶋さんの丁寧な回答に聞き入っていました。

木嶋さんは、御退任後、いまは70歳を超えられていますが、いまも現役で事業をされていて、年齢を感じさせないものがあります。又、機会があれば、もっとお話が聞きたいという感想が参加者から一様に寄せられていました。

*今回の講演には、木嶋さんのご厚意で、実際に使用された審判用のマスク、プロテクター、アンパイヤシューズ、帽子、ベース用の刷毛、カウンター、甲子園大会公認球や記録写真などをご持参、展示して頂きました。
(大阪PHP読書友の会 馬戸秀雄記)

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