奈良PHP友の会では近畿地方が入梅間近の６月１２日（日）、夏を思わせる晴天に恵まれ奈良市のきたまち界隈で春の観光クリーン行を実施しました。午前９時１５分近鉄奈良駅1階の観光案内所前に集合した一行10名は、路線バスで先ず般若寺へ向かいました。今回のコースは般若寺⇒旧奈良監獄⇒植村牧場⇒奈良豆比古神社まででクリーン活動を終了し、昼食を挟んで午後はPHP誌６月号の読書会を行いました。
般若寺は奈良と京都を結ぶ旧街道に面して立つ古刹で、十三重の石塔と花の寺として有名ですが、従来のコスモスだけでなく、アジサイの鉢植えやアジサイボールが今年から人気を集め、コロナ禍が収まりつつある時期と重なって大勢の拝観者で賑わっていました。

般若寺を後にした一行は史跡の北山十八間戸の前を通り、旧奈良監獄の長い塀に沿ってクリーン活動を進めました。旧奈良監獄は明治政府が建てた五大監獄の一つで唯一原型をとどめていて２０１７年に１０８年の歴史に幕を閉じ、現在は官民協力のもと再開発が進められ、ホテルに生まれ変わる予定になっています。
　途中、植村牧場を見学し美味しいソフトクリームで口を潤した後、奈良阪を登り切ったところに鎮座する奈良豆比古神社を目指しました。この神社は猿楽を発達させた神様を祭神とし、毎年１０月８日に奉納される「翁舞（おきなまい）」は国の無形文化財に指定されています。また本殿裏の境内地にひときわ目立つ「樟」の巨樹は、奈良県の天然記念物に指定され一見の価値があります。