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日本ライトハウス 創業100周年 記念式典・記念行事に出席

3月3日(金) 13:00~17:00にメルパルクホール大阪にて、「日本ライトハウス 創業100周年 記念式典・記念行事」が執り行われ、関西エリア本部長の片岡明夫さんと出席しました。日本ライトハウスの事業部門の一つ、情報文化センターはPHP思いやり運動・愛の募金の寄付先であることから、幸いにも今回たいへん華やかな行事へのお招きをいただきました。瑶子女王殿下ご臨席のもと、日本ライトハウス関係施設職員・利用者など約500名が参列。私と同じく白杖を持った方、ガイドヘルパー(同行援護従業者)や盲導犬と一緒に出席されている方がたくさんいらっしゃいました。

 

社会福祉法人 日本ライトハウスは、1922年、岩橋武夫により創業。中途失明者へのリハビリテーション、職業(就労)訓練、盲導犬の育成・貸与、点字・録音図書の製作・貸し出し、ボランティア育成など、目の見えない・見えにくい方の自立と社会参加を100年間にわたり支援し続けてきました。

 

第1部の「記念式典」では来賓の方々からのご祝辞、表彰、記念のバイオリン演奏などがありました。瑶子女王殿下のお言葉の中で、「助けること、助けてもらうことが当たり前という認識ではなく、お互いに過ごしやすい社会をつくっていくことが大切ではないでしょうか」というご発言が印象的でした。感謝状贈呈式において、これまで日本ライトハウスを支援してこられた法人・団体・個人の方々が表彰されました。全国PHP友の会 関西エリア本部もこれまでに33回の寄付を継続していることから、片岡さんが登壇され感謝状を受け取っておられました。一つの団体とのご縁を継続することの重みをしみじみと感じました。

第2部の「記念行事」ではシンポジウムが行われ、日本ライトハウス関係施設職員・利用者の方8名が壇上にて、視覚障害者福祉の現状と今後の課題について意見交換をされました。司会者は情報文化センター 館長の竹下亘氏(『すなお』vol.244 2021年新春号 巻頭インタビューにご登場)。特に、視覚障害(弱視)がある62歳の男性のコメントが印象的でした。その方は28年間数学の教師として勤務されていたそうですが、網膜色素変性症により50代で視力低下。職業訓練を受け、試行錯誤しながら教師を続けたということです。教師を引退された現在は再就職を目指し就職活動中とのことですが、「『自分は視覚障害者』と訴えただけで『一人では何もできない人』というレッテルを張られることが多く、非常に苦労している」と発言されていました。
加えてライトハウス職員の方も、「約20年職業訓練を支援しているが、視覚障害者の就職状況はあまり改善されていない」とおっしゃっていました。私自身、“自分も大学時代に就職活動をしていたとき、企業の方からの理解がなかなか得られず悔しい思いをした”と当時の気持ちを思い返しました。日々業務や生活に没頭しているとこうした原点をつい忘れがちになってしまいますが、自分の経験を発信することの大切さを改めて認識しました。
竹下氏が、「視覚障害者、施設職員、多くのボランティアの思いを受け継ぎ、『つなぐ・むすぶ・社会に広げる』をキーワードに101年目からの活動をスタートしたい!」と力強い言葉で締めくくっておられました。

 

全国PHP友の会においては、今後もPHP思いやり運動 支援先団体とのつながりを大切に、2026年の設立50周年という大きな節目を目指し、活発に活動していきたいと、改めて思いました。

 

(PHP友の会事務局 平山健太郎)

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