関西エリア本部主催 生誕130年記念 第10回松下幸之助生誕祭を開催!
11月24 日(日)、PHP研究所・京都本部ホールにおいて、関西エリア本部主催の「松下幸之助生誕130年記念 第10回松下幸之助生誕祭」が開催されました。
遠くは静岡、熊本、徳島、三重からの参加を含め60名の会員様、一般読者様が参加し、松下幸之助創設者の生誕を祝う意義ある会となりました。とくに今年は、松下幸之助生誕130年にあたり、また当大会が第10回目となる記念すべき大会となりました。
生誕祭は、片岡明夫さんの司会進行のもと、徳島からご参加の宮本聡美さんによる信条唱和から始まりました。
続いてビデオ上映ということで、①松下幸之助「素直な心とPHP」(1976年4月23日 講話)、②『奥さん、長い間ありがとう』(1968年5月5日 創業50周年記念式典より)
を視聴しました。
続いて、会員発表に移り、若手会員お二人による「PHP友の会と私」をテーマにした各々の日頃の活動とそれを通しての思いを語っていただきました。
最初の発表者となった「PHP幸之助女子会in京都」会長の市野知里さんは、入会時のことからその後の活動経過とその間の仕事と私生活面などの環境変化のなかで模索したPHP活動への取り組み姿勢、さらには今のPHP友の会に対する変革のあり方や自らの活動スタンスのあり方などについて、独自の視点で意見を発表。つぎに立った「大阪PHP夢プラン経営者友の会」の米山 智さんは、PHP友の会との出会いから、これまでの活動を通しての、素直な心の追求、社会貢献、様々な学びで得た困難との向き合い方と乗り切り方を学べた経験を述懐、さらには自分なりの生きる意味について、今後も友の会の仲間たちとの交流から積極的に学び、自身の心の問題として前向きに取り組んで行く覚悟を述べられました。
続いて、当日のメインプログラムとしての記念講演に移り、PHP研究所客員の佐藤悌二郎様から『松下幸之助の生涯と志』のテーマで講話をいただきました。
講話のなかでは、まず、松下幸之助氏が一生を通じて実践した“学び”の姿勢(丁稚時代から体得した人情の機微、配線工時代に体験した人間社会のむつかしさなど)を挙げ、それを後の商売のありかたや人づかいに活かすなど、すべてを“わが師”として学び、それを実践に活かした行き方が基本的に重要であると強調されました。
また、さらにその上に立って、一生を通して学び続けた、学びを深めたことも重要であると。まさにそれは、“求道者”の生き方と言えるかもしれないと解説。
さらに重要なことは、松下幸之助さんは、ある意味、夢をみることがあたかも趣味であるように一生夢を見続けた。それが、最終的に彼の“志”として開花し、その過程で、社会への夢としての“PHP”の提唱、あるいは人間観の探求・提唱や政治家人材育成まで突き進んだ。つまり、彼のなかにある夢や思いをそれで終わらせず、最後にこれを実現するといういわゆる“志”(実現への強い意志)になっていったということが言えると。
夢から生まれ、夢に終わらせず、実現に向けて突き進む。それが松下幸之助の生涯と言えるのではないかと締め括られました。
続いて、参加者を代表して、大阪PHP読書友の会の井上洋一さん、PHP友の会べっぴんさんの濱田裕子さん、大阪PHP夢プラン経営者友の会の田中克典さんから、講話に関する感想の発表が行われました。それを受けて、佐藤客員が最終コメントを述べられ、講演会は終了。
引き続いて、当日のイベントの講評として登壇された小澤弘道名誉顧問は、自らがPHP研究所にご入社後、PHP友の会に関わってこられた経験談を披露され、そのなかで、松下幸之助さんに直接、PHP友の会の全国展開に関する思い切った提案をして、一旦却下されたが、さらに後日、”命がけでやります”と再直訴して、松下幸之助さんがこれを受けて、やってみようと応じてくれたことを述懐。その後、全国60箇所を80日間ラリーで行脚したことや、松下さんから、PHP友の会全国大会をやるように提案され、これを実現できたことなど、松下さんとの8年間にわたる想い出を語られました。
この間松下さんが、常におっしゃったことは、”会員さんを大切にしてください”、”素直な心を広めるためにも、自分自身が素直な心になるように努めなさい”と言われたとは忘れられませんと。
このような経過で生まれて今日にきた全国PHP友の会であることを思うと、これからも自分の残りの人生を賭けてもこの使命を果たせるよう頑張りたいと改めて決意を述べられした。
閉会のご挨拶に立った示野会長から、2年後は、PHP研究所創設80周年、PHP友の会50周年を迎えます、この節目に向けて、本年度のスローガンに掲げた”一人ひとりが行動を起こそう”と呼びかけられ、みんなで心を合わせて前進していくことを誓い合い、大会は終了しました。
ご参加いただきました皆様、お力添えいただいたスタッフの皆様には心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
(文責:関西エリア本部 本部長 馬戸秀雄)