関西エリア第11回松下幸之助生誕祭開催!
11月23 日(日)、PHP研究所・京都本部ホールにおいて、関西エリア本部主催第11回松下幸之助生誕祭が開催されました。
遠くは静岡、神奈川からの参加を含め46名の会員様、一般読者様が参加し、松下幸之助創設者の生誕を祝う意義ある会となりました。
生誕祭は、新西文仁さんの司会進行のもと、PHP友の会べっぴんさん十河眞由美さんによる信条唱和から始まりました。
続いてビデオ上映に移り、松下資料館ビデオ『松下幸之助志の軌跡』を視聴、松下幸之助さんの出生からの波乱に満ちた人生を振り返る感動の物語を共有しました。
続いてのプログラム会員発表では、会員を代表して、大阪府地区長木下人美さんによる『松下幸之助翁とわたし』と題しての体験発表が行われました。
発表では、木下さんが10年以上前を振り返り、ある日、本屋で出会った一冊の本が、結果的に松下幸之助さんの考え方を認識するきっかけになったことを紹介。その本は、伊與田覺著『中庸に学ぶ』。伊與田先生は、その著書のなかで、万物の元としての『天』を自らの発想で覚知した先人として松下幸之助さんを紹介、松下さんが”大事をなそうと思いついたら
一万回の祈りを捧げること”と言って、それを自ら実践されたことを取り上げています。
この本を読んで以来、木下さんは自分の人生を考えるベースにこうした偉大な東洋思想と
松下幸之助さんの思想を学ぶようになったこと、その延長線で、今日、自らの会社経営の傍ら、PHP友の会活動、保護士の活動などに邁進するようになったとのこと。
伊與田先生と松下幸之助さん、そして今の自分が不思議なご縁でつながってきたことに感謝して、これからはこれを活かして周囲の人との関りを大切に生きて行きたいと締めくくりました。

講話では、松下幸之助の生涯について、貧乏・無学歴・病気というハンディから這い上がり「経営の神様と」よばれた逆転発想の所以を振り返ったあと、人間としての成功が天分の発見とその発揮にあることに気づいた三つの要因があると解説。すなわち、①家族の死②自分の運の強さ③未曽有の不況のなかでの成功を挙げ、その過程で、彼は、「人には天から与えられた役割」というものがあるのではないか、自分は経営者という天分が与えられたのではないかと気付いたのではないかと。この経験から、後年松下幸之助は、人間はその天分を活かすことが最も大切であり、個人の幸せとは、持って生まれた天分を発揮し続けることにあると述べていると解説されました。続いて、松下幸之助の生涯における常識を超えたなエピソードとして、恐慌下で一人も解雇しなかった1929年の奇跡、そして産業人の使命に目覚めて、全従業員を前に、『楽土建設』とそのための250年計画を発表した1932年の奇跡を紹介、
その根源にあるのは熱意であったこと、熱意があってこそ、感動を生み、周囲の情勢が動くことの意味を強調されました。
そして、結びに、ビジネスマンにとって最も大事なものは奉仕の精神であり、ひとりの人間としては『自分の幸せは自分でつくれ』ということを教えて頂いていることを認識しようと
述べられました。

引続き行われたグループディスカッションでは、6グループに分かれて、講話に関しての感想や日頃松下幸之助さんに学んできたことや体験談などを約1時間にわたって自由に述べ合いました。各グループともに積極的な意見が飛び交い、大変有意義な交流となりました。
最後に閉会のご挨拶に立った大阪PHP夢プラン経営者友の会会長の小汐大介さんから、来年は、PHP研究所創設80周年、PHP友の会50周年を迎えます、この節目に向けて、みんなで心を合わせて前進していくこと、そして10月開催予定の名古屋大会に集まろうと呼びかけ、大会は終了しました。
ご参加いただきました皆様、お力添えいただいたスタッフの皆様には心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
(文責:関西エリア本部 本部長 馬戸秀雄)




